クイックスタートガイド
- 必要なスペックを満たしていない
- 初期不良が多い
- 通信速度が遅く、ECUの読み込みやコーディングの書き込みに時間がかかる
- コーディングの書き込みに失敗した報告が多い
システム要求
BimmerCodeは、iOS 12以降のすべてのiOSデバイスとAndroid 5以降のすべてのAndroidデバイスで動作します。
対応車種
BimmerCodeはBMWおよびMINI、トヨタ スープラ 2019に幅広く対応しています。フルバージョンを購入する前に、対応車種で車との互換性をご確認ください。
サポートされているコーディングオプション
施行できるコーディングは車種や装備、オプションなどによって異なります。施行できるコーディングの一覧は対応車種でご確認ください。
コーディングを有効にするためには特定のECUが車両に搭載されている必要があります(特定のECUが表示されない場合は、車両がそのECUを搭載していない可能性があります)。また、G系の一部のECUは特定のOBDアダプタでしかアクセスできませんのでご注意ください。
BimmerCode対応アダプタとアプリの無料バージョンを使用すれば、フルバージョンを購入する前に利用可能なECUとコーディングオプションをご確認いただけます。
用意するもの
BimmerCodeアプリを使用するためにはBimmerCodeに対応したOBDアダプタが必要です。対応アダプタで紹介されているOBDアダプタのみがBimmerCodeで使用できます。その他のアダプタを使用して接続することはできません。
接続設定
車の準備
- 車のイグニッションをオンにします。G系の車種の場合は、診断モードにする必要があります(診断モードにするためにはブレーキやクラッチペダルを踏まずに、スタートボタンを素早く続けて3回押します)。
- ギアに入っていないこと(オートマチックトランスミッションを装備した車の場合は、セレクトレバーの位置がPになっていること)、およびパーキングブレーキがオンになっていることを確認します。
- 全ての電気機器(ライト、エアコン、送風など)がオフになっていることを確認します。
- CANバスに接続されているサードパーティのハードウェア(JB4、リアビューカメラ、エグゾースト フラップ コントロールなど)を切断あるいは無効にします。そうでなければ通信が妨害され、コーディングに失敗する可能性があります。
- ヘッドユニットは元の状態である必要があります。サードパーティの方法でCarPlayが有効化されている場合、またはナビゲーションのロックが解除されている場合、BimmerCodeは不具合を防ぐためにコーディングを許可していません。コーディングを行うためにはこれらの変更を完全に元の状態に戻す必要があります。レトロフィットされたiDriveシステムも、特定の状況下ではアクセスできない場合があります。
Bluetooth アダプタ
- 車の運転席側の足元にあるOBD2ポートにアダプタを挿し込みます。
- iOSデバイスの機内モードを有効にします。
- iOSデバイスのBluetoothをオンにします。
- iOSデバイスのWi-Fiをオフにします。
- iOSの設定でCarPlayを無効にします(「設定」>「一般」>「CarPlay」>自分の車を選択>「CarPlay」を無効にする)。
- 車のiDrive設定でiOSデバイスを切断します(「COM」>「モバイルデバイス」>デバイスを選択>「デバイスの切断」)。
- 他のデバイスへの追加のBluetooth接続をすべて切断します。
- iOSデバイスとアダプタをできる限り近づけます。
- BimmerCodeアプリを開き、設定で正しいアダプタの種類が選択されていることを確認します。
- BimmerCodeアプリのスタート画面で「接続」をタップします。
ENET ケーブル + イーサネット アダプタ
- イーサネットアダプタをiOSデバイスとENETケーブルに接続し、OBDコネクタを車の運転席側の足元にあるOBDポートに接続します。
- iOSデバイスの機内モードを有効にします。
- iOSデバイスのBluetoothをオフにします。
- iOSデバイスのWi-Fiをオフにします。
- iOSイーサネット設定を開き、IPアドレスが割り当てられるのを待ちます。
- BimmerCodeアプリを開き、設定で正しいアダプタの種類が選択されていることを確認します。
- BimmerCodeアプリのスタート画面で「接続」をタップします。
- 接続が継続的に失敗する場合は、車をロックし、しばらく休ませてから再度やり直してください。
ENET Wi-Fi アダプタ
- 車の運転席側の足元にあるOBD2ポートにアダプタを挿し込みます。
- iOSデバイスの機内モードを有効にします。
- iOSデバイスのBluetoothをオフにします。
- iOSデバイスのWi-Fiをオンにします。
- iOSの設定でCarPlayを無効にします(「設定」>「一般」>「CarPlay」>自分の車を選択>「CarPlay」を無効にする)。
- iOSのWi-Fi設定を開き、アダプタのネットワークに接続します。
- iOSデバイスとアダプタをできる限り近づけます。
- BimmerCodeアプリを開き、設定で正しいアダプタの種類が選択されていることを確認します。
- BimmerCodeアプリのスタート画面で「接続」をタップします。
Bluetooth アダプタ
- 車の運転席側の足元にあるOBD2ポートにアダプタを挿し込みます。
- AndroidデバイスのBluetooth設定を開き、アダプタとAndroidデバイスをペアリングします。
- Androidデバイスの機内モードを有効にします。
- AndroidデバイスのBluetoothをオンにします。
- AndroidデバイスのWi-Fiをオフにします。
- 車のiDrive設定でAndroidデバイスを切断します(「COM」>「モバイルデバイス」>デバイスを選択>「デバイスの切断」)。
- 他のデバイスへの追加のBluetooth接続をすべて切断します。
- Androidデバイスとアダプタをできる限り近づけます。
- BimmerCodeアプリを開き、設定で正しいアダプタの種類が選択されていることを確認します。
- BimmerCodeアプリのスタート画面で「接続」をタップします。
ENET Wi-Fi アダプタ
- 車の運転席側の足元にあるOBD2ポートにアダプタを挿し込みます。
- Androidデバイスの機内モードを有効にします。
- AndroidデバイスのBluetoothをオフにします。
- AndroidデバイスのWi-Fiをオンにします。
- AmdroidのWi-Fi設定を開き、アダプタのネットワークに接続します。
- Androidデバイスとアダプタをできる限り近づけます。
- BimmerCodeアプリを開き、設定で正しいアダプタの種類が選択されていることを確認します。
- BimmerCodeアプリのスタート画面で「接続」をタップします。
ENET ケーブル(Android 5~10)
Androidデバイスがイーサネット接続をサポートし、静的IPアドレスの使用を許可していることを確認してください。それ以外の場合、この接続方法はサポートされていません。
- 適切なUSBイーサネットアダプタを使用して、ENETケーブルをAndroidデバイスに接続します。
- 車の運転席側の足元にあるOBDポートにケーブルを接続します。
- Androidデバイスの機内モードを有効にします。
- Androidのイーサネット設定(「設定」>「接続」>「その他の接続設定」>「イーサネット」>「イーサネットデバイスの構成」>「静的IP」)で「静的IP」を有効にし、次のように入力します:
- IP Address: 169.254.250.250
- Netmask: 255.255.0.0
- Default gateway: 0.0.0.0
- DNS address: 0.0.0.0
- ケーブルを外して再度接続すると、変更が有効になります。
- BimmerCodeアプリを開き、設定で正しいアダプタの種類が選択されていることを確認します。
- BimmerCodeアプリのスタート画面で「接続」をタップします。
ENET ケーブル(Android 11)
- 適切なUSBイーサネットアダプタを使用して、ENETケーブルをAndroidデバイスに接続します。
- 車の運転席側の足元にあるOBDポートにケーブルを接続します。
- Androidデバイスの機内モードを有効にします。
- Androidの設定で「イーサネットテザリング」を有効にします(「設定」>「接続」>「モバイルホットスポットとテザリング」>「イーサネットテザリング」)。
- BimmerCodeアプリを開き、設定で正しいアダプタの種類が選択されていることを確認します。
- BimmerCodeアプリのスタート画面で「接続」をタップします。
ENET ケーブル
- ENET ケーブルをデバイスに接続します。
- ケーブルを車の運転席側のフットウェルにあるOBDポートに接続します。
- デバイスがインターネットに接続されていることを確認します。
- BimmerCodeアプリのスタート画面で「接続」をタップします。
- プロンプトが表示されたら、正しいアダプターと車のモデルを選択します。
- 接続に失敗し続ける場合は、車をロックし、しばらく放置してから再度接続を試みてください。
USBケーブルで接続
- OBD アダプターを使用している可能性のあるバックグラウンドで実行中の他のアプリを必ず終了してください。
- USBケーブルをデバイスに接続します。
- ケーブルを車の運転席側のフットウェルにある OBD ポートに接続します。
- BimmerCodeアプリのスタート画面で「Connect」をタップします。
- プロンプトが表示されたら、正しいアダプターと車のモデルを選択します。
コーディング
コーディングする方法は2つあります:ベーシックモードは最も一般的な方法であり、非常に簡単かつ便利にコーディングを行うことができます。エキスパートモードはコーディングに精通し、特別な知識を持ち経験豊富なユーザー向けのコーディング方法です。エキスパートモードは必須ではなく、一般的なコーディングオプションはすべてベーシックモードで施行できます。
ベーシックモードでのコーディング
- 「接続設定」の記載に従って車に接続します。
- 表示されたリストから車のタイプを選択し、「接続」をタップします。
- 車のECUが識別され、サポートされているすべてのECUのリストが表示されます。
- リストからECUを選択します。
- 選択したECUに必要な変更を加えます。
- 「コード」をタップしてコーディングのプロセスを開始します。
- コーディングのプロセスが開始され、成功するとメッセージが表示されます。
エキスパートモードでのコーディング
- 「接続設定」の記載に従って車に接続します。
- リストからECUを選択します。
- 「エキスパートモード」を選択してエキスパートモードを有効にします。
- 選択したECUに必要な変更を加えます。
- 「コード」をタップしてコーディングのプロセスを開始します。
また、エキスパートモードを用いたコーディングに関してはオフィシャルサポートを提供しておりません。変更すべき項目などに関するご質問には回答できず、修理が必要となる不具合が発生した場合も補償を提供できませんのでご注意ください。
コーディング後
- 車をコーディングした後にエラーが表示される場合がありますが、心配する必要はありません。ECUをコーディングした後に特定のコントロールユニットがリセットされるため、車の他のコントロールユニットに短時間アクセスできなくなります。これにより車内にエラーが表示されることがありますが、これらのエラーはイグニッションを一度オフにしてから再度オンにすると消えます。
- ECUによっては、時間を再設定し車のiDriveシステムでユーザー定義の設定を復元する必要がある場合があります。
- インスツルメントクラスタをコーディングした後、平均燃費がリセットされ走行可能距離に異常な値が表示される場合があります。これはしばらく運転すると正常化します。
- インスツルメントクラスタをコーディングした後、外気温度が異常な値を表示する場合があります。これはしばらくすると正常化します。
コーディング失敗
コーディング中にエラーが発生した場合は、次の手順に従ってください:
- 接続を閉じて、iOSまたはAndroidデバイスとアダプタを再起動します(接続解除して再接続します)。
- BimmerCodeを開き、「接続設定」の記載に従って接続します。コーディング中の外部干渉を防ぎ問題を回避するために説明に正確に従ってください。
- 特定のECUを選択します。コーディングデータが無効になっている場合は赤い点でマークされます。
- 「バックアップ」の記載に従って、バックアップ機能を使用してコーディングデータを復元します。
- コーディングが継続して失敗する場合は、アプリの設定で「サポート依頼」を使用してサポートに連絡してください。
バックアップとリカバリ
ECUからコーディングデータを読み込む度にバックアップが自動的に作成されます。このバックアップデータは元に戻す場合やエラーが発生した場合などに復元するために使用します。
バックアップの復元(リストア)方法
- 「接続設定」に記載されている通りに車に接続します。
- リストからECUを選択します。
- 「バックアップ」をタップします。
- リストからバックアップを選択します(バックアップは作成日昇順で並べられています)。選択したECUのすべてのコーディングを元に戻すためには、最も古いバックアップを選択する必要があります。
- 「完了」をタップします。
- 「コード」をタップしてコーディングのプロセスを開始します。
バックアップのエクスポート
iOSデバイスを変更または紛失した場合にもバックアップにアクセスするためには、定期的にそれらを保存する必要があります。バックアップをWindowsまたはMacのコンピュータにエクスポートするには、こちらで説明されている手順に従ってください。バックアップは、iOS ファイルアプリからもアクセスできるため、例えば、iCloudドライブに保存することもできます(ファイルアプリを開く>「このiPhone内」>「BimmerCode」>「backups」)。
ECUからコーディングデータを初めて読み込む際にバックアップが自動的に作成されます。このバックアップデータは元に戻す場合やエラーが発生した場合などに復元するために使用します。
バックアップの作成
バックアップデータは、ECUが初めて読み込まれた時に自動的に作成されます。
ECUのリカバリを実行
- 「接続設定」に記載されている通りに車に接続します。
- リストからECUを選択します。
- 右上角にあるをタップします。
- 「リストア」をタップします。
バックアップファイルのエクスポート
- AndroidデバイスでBimmerCodeアプリを開きます。
- スタート画面の右上にあるをタップします。
- 「バックアップファイル」を選択します。
- 「バックアップファイルをエクスポートする」を選択します。
- これでバックアップファイルをGoogleドライブに保存したり、メールで送信したりすることができます。
バックアップファイルのインポート
- AndroidデバイスでBimmerCodeアプリを開きます。
- スタート画面の右上にあるをタップします。
- 「バックアップファイル」を選択します。
- 「インポート」を選択します。
- バックアップファイルを保存した場所によっては、適切なフォルダに移動し、バックアップファイルを選択する必要がある場合があります。
- 選択後、バックアップファイルが確認され、BimmerCodeにインポートされます。
バックアップファイルへの直接アクセス
バックアップはデバイスのストレージの「Android/data/de.appomotive.bimmercode/files/Backups」に保存され、次のようにアクセスすることができます。
- バックアップをWindowsまたはMacのコンピュータにエクスポートするには、こちらで説明されている手順に従ってください。
- 無料アプリ「TotalCommander」の場合:「内部共有ストレージ」>「Android」>「データ」>「インストール済みアプリ」(通知ダイアログでアクセスを許可する)>「de.appomotive.bimmercode/files/Backups」フォルダに移動する。
Desktop
ECUからコーディングデータを初めて読み込む際にバックアップが自動的に作成されます。このバックアップは、後で元のコーディングデータを復元する場合や、エラーが発生した場合に回復するために使用します。
バックアップの作成
バックアップデータは、ECUが初めて読み込まれた時に自動的に作成されます。
ECUのリカバリを実行
- 「接続設定」に記載されている通りに車に接続します。
- リストからECUを選択します。
- 右上角にあるをタップします。
- 「リカバリ」をタップします。
バックアップファイルへの直接アクセス
バックアップはシステム上のフォルダに保存され、次のようにアクセスすることができます。
- BimmerCode デスクトップ アプリを開きます。
- 設定で
ファイルの管理
をクリックします。これにより、すべてのアプリデータが保存されているディレクトリが開きます。 backups
フォルダを見つけて開きます。